G-YSQ9H5F0GR 4歳・5歳の発音が悪い・気になる|原因と家庭でできる練習法【言語聴覚士】
発音・吃音

4〜5歳の発音が気になる|家庭でできる楽しい練習遊び6選【言語聴覚士が解説】

家庭でできる楽しい発音改善遊び5選
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ことばの発達サポートガイド

この記事の執筆・監修

STこん(言語聴覚士)

国家資格・言語聴覚士|小児専門25年以上|発音・ことばの遅れ・吃音の臨床を担当。「育て方の問題ではない」という視点と、ことばの理解力を大切にという思いで、保護者が安心して読める情報を発信しています。

「『かきくけこ』が『たちつてと』になってしまう」「サ行がはっきりしない」「お友だちに聞き返されて、本人もちょっと気にしはじめた…」

4〜5歳になると、周りのお子さんとの違いが見えやすくなり、発音のことが急に気になりはじめる時期です。そんな不安を感じながらこのページを開いてくださったあなたへ、まずお伝えしたいことがあります。

発音の誤りは、育て方の問題ではありません。発音は「お口の筋肉」と「音を聞き分ける力」が育つことで、少しずつ完成していくものです。そして4〜5歳は、その力を遊びの中で楽しく育てられる絶好の時期です。

この記事では、療育センターで25年以上働いてきた言語聴覚士の私が、4〜5歳の発音の発達の特徴と、家庭でできる楽しい練習遊び5選をお伝えします。

ST「こん」
ST「こん」

「発音の練習」と聞くと特別な訓練を想像するかもしれませんが、4〜5歳のお子さんに一番効果的なのは「楽しい遊び」です。臨床の現場でも、遊びを通してお口と耳の力を育てています。家で簡単にできるものを紹介しますので、ぜひトライしてみてくださいね。

4〜5歳の発音の特徴|遊びの前に知ってほしいこと

聞き分ける力

4〜5歳児は音を聞き分ける力が著しく発達する時期です。ことばの音を正確に識別し、異なる音の違いを認識する能力が向上します。例えば、「さ」と「た」、「ば」と「ぱ」といった微妙な違いを聞き分ける力が養われます。聞き分ける力は、正しい発音を学ぶための基礎となります。

発音する力

4〜5歳児は発音する力も急速に発達します。この時期には、身体を使う全身運動能力の発達、手指を中心とした微細運動の発達に伴って、口や舌、唇の動きを調整してさまざまな音を正確に発音する能力が高まっていきます。

聞く力(聴力)

発音がなかなか整ってこない場合、ごくまれに高音だけが聞こえにくい難聴である場合があります。日本語の「さしすせそ」の子音である「s」や「かきくけこ」の子音である「k」は高い音の成分です。高い音が聞こえにくい場合、その音はお子さんに届かないので、発音もできません。ささやき声が聞こえにくそう、電子音に気づかないなどがある場合は、まずは耳鼻科を受診することをお勧めします。担当の保健師さんに相談するのもお勧めです。

4〜5歳児向け 発音を改善する遊び5選

① 「うがい」をしよう

・ブクブクうがい
ぶくぶくうがいは、実は唇・あご・頰・舌などいろんな顔の筋肉を使う運動で、子どもにとってはなかなか難しいです。口の中で水をうまく移動させられるようになると、お口の筋肉が鍛えられ、発音も上手になります。

・ガラガラうがい
ぶくぶくうがいができるようになったら、次は上を向いてガラガラうがいにチャレンジしてみましょう。ガラガラうがいはのどの衛生を保つ目的が一般的ですが、実は、「カ行」の構音を育てる動きでもあります。「カキクケコ」の発音は、舌の奥のほうを上あごのほうに持ち上げる動きをするので、うがいをしているときの舌の位置は「カ行」の発音と同じ動きをしています。

②固いものを食べよう

固い食べ物ををかじる、噛み切ることは、口の機能を自分でコントロールする力につながります。りんご等は、薄くスライスせず、あえて4等分ぐらいにして、自分でかじりながら食べることで、発音の力につながってきます。また、おせんべい等も割って食べさせるのではなく、子どもが自らかじって食べていくようにすることもおすすめです。

③ 吹く遊び(シャボン玉・ストロー・笛)

・シャボン玉
「そっと長く吹く」「強く短く吹く」など、息の強さをコントロールする練習になります。大きなシャボン玉を作るには、ゆっくりやさしく吹く必要があり、これが発音に必要な呼気(息)の調整につながります。

・ストローでぶくぶく
コップの水にストローで息を吹き込んで、ぶくぶく泡を立てる遊びです。唇でストローをしっかりくわえる力と、一定の強さで吹き続ける力が育ちます。

・笛、ラッパ、ハーモニカ
音が出る楽しさで、自然と何度も「吹く」練習ができます。誕生日ケーキのろうそく消しや、ティッシュを吹いて飛ばす遊びもおすすめです。

・風船あそび
風船を膨らますときには、息を吸って口をすぼめて、風船の入口に強く息を吹き込むことが必要です。この一連の動作は、発音を司る器官と同じ部分を使います。なので、風船を膨らませて遊んだり、膨らませた後すぐに手を離して飛ばす、また膨らませて飛ばす、等の遊びはかなりおすすめです。

ST「こん」
ST「こん」

シャボン玉は臨床でも定番の遊びです。発音には「息を細く長くコントロールする力」が欠かせません。サ行は特に、歯の隙間から細い息を出し続ける音なので、吹く遊びがそのまま土台づくりになります。「ふーっと、そーっとね」と声をかけながら、親子で楽しんでみてください。

④ ことば遊び

・〇のつくことば 「あ」の付く言葉集め「あいす」「あり」「ありがとう」
・しりとり
・さかさことば 「かに」⇒「にか」 「うさぎ」⇒「ぎさう」
・たぬきことば 「たぬき」⇒「ぬき」 「かたい」⇒「かい」

※聞いた単語を一音ずつ分解できること(例:「ばなな」⇒「ば」「な」「な」)は、聞き分ける力を付け、一音ずつ発音する力へとつながってきます。ことば遊びを通して、楽しくこれらの力を蓄えていきましょう。

⑤文字学習

・ひらがなを読む
まずは自分の名前の文字の形を覚えられるといいですね。持ち物に名前を目の前で書いてあげることで、お子さんはじっと見てくれるはずです。小袋のおやつにも、名前を書いてあげると喜びます。
・かるた
まずはかるたの最初の文字(大きく書かれている文字)と同じものを探してもいいかもしれません。だんだんとかるたルールが理解でき、かるたを楽しみながらひらがなが読めるようになるといいですね。

※ひらがなを読めるようになることは、しっかり聞けるようになることと結びついています。日本語のひらがなは表音文字といって、発音と文字の形が1対1対応で決まっています。書くことができなくても大丈夫。下記の記事を参考に、まずは読めるようになることを目指しましょう。

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⑥ 指先を使う遊び

・じゃんけん遊び
・お絵かき
・折り紙を折る
・はさみやのりを使って、制作する
・お箸を使って食べる
・料理、洗濯、掃除のお手伝い

※指先の細かい筋肉を使い、自分の意思通りに動かせるようになると、舌を上手に使うことができるようになります。楽しめるものに取り組んでいきましょう。

ST「こん」
ST「こん」

家庭で取り組めることは意外とたくさんあります。どの遊びも「正しく言わせる」ことが目的ではなく、「楽しみながらお口と耳の力を育てる」ことが目的です。お子さんが言い間違えても、言い直しをさせる必要はありません。大人が正しい発音でさりげなく返してあげるだけで十分です。

こんな場合は専門家への相談を検討してください

遊びで様子を見ながらも、次のような場合は一度専門家に相談することをおすすめします。

  • 5歳を過ぎても、サ行・カ行など複数の音の誤りが続いている
  • 初めて会う人に、話の半分以上が伝わらないことが多い
  • ささやき声や電子音が聞こえにくい様子がある(聴力の確認を)
  • お子さん自身が発音を気にして、話すのをためらうことがある
  • 音や単語の繰り返し(吃音)が気になる

相談は「問題があると認めに行く場所」ではありません。「確かめに行く」という気持ちで大丈夫です。就学前は相談のしやすいタイミングでもあります。

ST「こん」
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発音の相談に来られた親御さんから「もっと早く来ればよかった」という声をよくいただきます。発音の練習は、お子さんにとっては「先生と楽しく遊ぶ時間」です。気になることがあれば、就学前のこの時期にぜひ気軽に確かめてみてください。

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まとめ

  • 4〜5歳は「聞き分ける力」と「発音する力」がぐんと育つ時期。発音の誤りは育て方の問題ではない
  • 家庭でできる練習遊びは「うがい」「吹く遊び」「ことば遊び」「文字学習」「指先を使う遊び」の5つ
  • 大切なのは「正しく言わせる」ことではなく「楽しく遊ぶ」こと。言い間違いは大人が正しい発音でさりげなく返せばOK
  • 5歳を過ぎても複数の音の誤りが続く場合や、聞こえに不安がある場合は専門家に相談を
  • 就学前は相談しやすいタイミング。「確かめに行く」気持ちで気軽に一歩を

発音は、毎日の楽しい遊びとやりとりの中で少しずつ育っていきます。この記事の遊びが、親子の楽しい時間と安心につながれば嬉しいです。「うちの子の場合はどうかな?」と個別に気になることがあれば、STこんの無料相談もぜひ活用してください。

よくある質問(FAQ)

Q. 4〜5歳の発音練習は家庭でできますか?

日常の中でことばを楽しむ遊び(しりとり、絵本の読み聞かせ、歌など)は家庭でも取り組めます。ただし「練習させる」という形よりも、自然に音を楽しめる遊びを通じて経験を積む方が効果的です。

Q. 4〜5歳で発音が気になる場合、何科に相談すればよいですか?

言語聴覚士(ST)が在籍する医療機関・療育施設が最も適しています。かかりつけ小児科に相談の上、必要に応じて紹介してもらうか、市区町村の発達相談窓口に問い合わせるのがよいでしょう。

Q. 発音が苦手な子を傷つけずに練習するにはどうすればよいですか?

「ちゃんと言って」「違うよ」という指摘は子どものやる気を下げる場合があります。遊びの中で楽しみながら音に触れる機会を作り、正しく言えた時に自然に喜ぶことが大切です。言語聴覚士のアドバイスをもとに進めると安心です。

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ABOUT ME
管理人(こん)
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現役言語聴覚士(ST)
こんにちは。言語聴覚士(ST)の「こん」です。 1999年に言語聴覚士の資格を取得後、保健センターでの相談業務を経て、25年以上にわたり小児専門のSTとして療育・発達支援の現場で働いてきました。現在も現役STとして、ことばの発達に悩むお子さんと日々関わっています。 臨床の現場で感じることがあります。ことばがゆっくりなお子さんを持つパパ・ママが、毎日どれだけ迷いながら、心配しながら子育てをしているか、ということです。 「もっと楽しく子育てしてほしい」——そんな思いでこのブログを始めました。 25年以上の臨床経験をもとに、今日から家庭で実践できる関わり方・遊び・おもちゃ・絵本の使い方を、専門家の視点でわかりやすくお届けします。一人で悩まずに、ぜひ一緒に考えていきましょう。
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