3歳児健診でことばと聞こえは何を見る?チェック項目と事前準備【言語聴覚士が解説】
この記事の執筆・監修
STこん(言語聴覚士)
国家資格・言語聴覚士|小児専門25年以上|発音・ことばの遅れ・吃音の臨床を担当。「育て方の問題ではない」という視点と、ことばの理解力を大切にという思いで、保護者が安心して読める情報を発信しています。
「3歳児健診のことばと聞こえのチェックで何を見られるのか、現役言語聴覚士が項目と当日の流れを詳しく解説します。」
3歳児健診は、お子さんの発達を確認する大切な機会です。少しことばが遅いお子さんをお持ちのママパパは、ドキドキしてしまうかもしれません。「ことば」と「聞こえ」の発達は、今後のコミュニケーション力に大きく影響を与えるため、慎重にチェックされます。本記事では、3歳児健診で確認されることばときこえのチェック項目や、気になる点があった場合の対応について詳しく解説します。

もうすぐ3歳児健診なのに、ことばが遅くて心配。3歳児健診って何をするのかしら?

3歳児健診の「ことば」「聞こえ」の内容について知り、何を相談するかイメージして望みましょう。
3歳児健診のことばと聞こえのチェック項目と内容
3歳6ヶ月健診では、以下のような項目が確認されます。自治体ごとに異なりますのでおおよその参考にしてください。。
ことばのチェック項目
・二語文や三語文が話せるか(例:「ワンワン きた」「ママ おでかけ する」など)
・自分の名前や年齢を言えるか
・簡単な質問に答えられるか(例:「ごはん食べた?」「お名前は?」)
・「これなに?」などと質問できるか
・会話のやりとりがスムーズにできるか
聞こえのチェック項目
・小さな声や遠くからの呼びかけに反応するか
・ささやき声での絵カード選択が成立するか
・正しい発音で単語を話せているか
・集中して話を聞くことができるか
3歳児健診にて「聞こえ」が気になる時の内容と対応
こんな様子が見られたら要注意
・ささやき声での絵カード選択が成立しない(お住まいの自治体から事前にチェックキットが送られてきます)
・大きな音には反応するが、小さな音には気づかない
・近くで話しかけると理解できるが、遠くだと聞こえていない様子がある
・言葉の発達が遅れている
・発音がはっきりしない、聞き取りにくい
聞こえが気になる場合の対応
・健診時に医師または保健師に相談しよう
耳鼻科での聴力検査を受けるよう、紹介してもらうことができます。耳鼻科にて耳の中を見てもらい、中耳炎がないか、確認してもらいましょう。
中耳炎等の疾患の場合は、治療しましょう。明らかな疾患がない場合は、聴力検査を行い、難聴がないかを確認します。
・必要に応じて言語聴覚士(ST)に相談する
健診で保健師に相談すると、自治体ごとに対応は異なりますが、言語聴覚士へ繋がる場合があります。普段の生活の中での聞こえにくさについて、具体的に伝えましょう。

3歳児健診にて「ことば」が気になる時の内容と対応
こんな様子が見られたら要注意
・言葉が2語文にならない(例:「ワンワン きた」などの表現が出ない)
・「これなに?」などの質問が少ない
・話す単語数が少ない
・意味のある言葉をあまり話さない
・発音が不明瞭で、家族以外の人が聞き取りにくい
ことばが気になる場合の対応
・健診時にことばの発達について相談しよう
医師または保健師にことばを心配していることを伝えましょう。自治体ごとにその後の紹介先や流れが決められています。その流れにのっていくことで、様々なサービスを受けることができます。利用できるものは、積極的に利用していくことをおすすめします。
・言語聴覚士(ST)による評価を受ける
医師または保健師にことばについての心配を伝えることで、言語聴覚士との相談を紹介されることがあります。ぜひ利用しましょう。
言語聴覚士との相談では、保護者から家庭でのことばの様子を聞き、実際にお子さんのことばの理解力やスピーチの様子、やりとりの様子、発音の様子、遊びの様子等を確認させていただきます。
その後、現状についての報告、家庭での対応方法のアドバイス、今後に付いて等の説明を保護者の方に行います。
・発達支援センターや療育機関でのサポートを検討する
自治体ごとに対応は異なりますが、健診後のフォロー体制としてすぐに発達支援センターや療育センター等の利用を勧められることがあります。
言語聴覚士だけでなく、小児神経科医師、心理士、作業療法士等のお子さんの発達に関する専門家がいますので、ぜひ利用してください。子育てや発達に関するどんな悩みでも相談できます。
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療育センターで25年以上、ことばの発達に関わってきた現役の言語聴覚士です。
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どうぞお気軽にお申し込みください。
まとめ
3歳児健診は、お子さんのことばと聞こえの発達を確認し、必要なサポートを受けるための大切な機会です。もし「聞こえにくそう」「ことばが少ない」と感じたら、早めに相談することが重要です。相談機関を積極的に利用し、お子さんのことばの発達を促していきましょう。

ママ・パパも我が子のことを1人で悩まず、紹介されたサービスを積極的に利用しましょう。様々な専門家が親身に相談にのってくれますよ。
よくある質問(FAQ)
Q. 3歳児健診でことばを指摘された場合、次は何をすればよいですか?
健診後は市区町村の保健センターや子育て相談窓口に連絡するのが最初のステップです。言語聴覚士への相談や発達評価を勧められることもあります。指摘を受けたことは「一人で解決しなければ」ではなく「サポートを受けるチャンス」と捉えましょう。
Q. 3歳児健診ではことばについて何を確認しますか?
主に語彙の数・二語文・三語文の有無、会話でのやりとり、名前や年齢を言えるかなどを確認します。また聴力の確認も行われます。ことばだけでなく、理解力やコミュニケーションの様子も評価の対象です。
Q. 3歳児健診前に練習させた方がよいですか?
無理に練習させる必要はありません。健診はお子さんの「今の状態」を知るためのものです。普段通りの様子を見てもらうことが大切で、練習で「できるふり」をしても本当の発達状況が把握できなくなってしまいます。

